【作業事例】横綱級100tラフタークレーンの出番だ!15.5tのバックホーを吊り上げてビルの屋上へ!
こんにちは。クレーンレンタル(オペレーター付き)、重量物吊り上げ作業、各種ラフテレーンクレーン・オールテレーンクレーンの作業・手配を手がけている東京大田区の丸良興業です。
今回はラフタークレーン最大級の100tの作業事例です。先日、某施設の解体現場で使用する掘削用の重機(バックホー)を屋上に上げるために、弊社のベテランオペレーター星野が作業をしてきました!
条件の良い現場こそ油断は禁物
―今回の現場の条件はどんなでしたか?
進入経路も周辺環境も良かったね。十分な作業スペースもあったし条件面で困難なことはなかったかな。でも、そういう現場こそ油断しちゃいけないんだよね。条件が良いからといってもそれは作業前の初期設定みたいなもので、実際に自分たちが一番必要とされている“重量物吊り上げ作業”の内容は変わらないんだから。今回は解体現場で使用する重機を屋上にあげる作業だったけれど、あれほどの不整形な巨体を何十メートルもの高さに宙吊りにするわけだから、作業としては大がかりだと思うよ。そういう意味で一歩間違えば大事故だから、初期設定がスムーズでも緊張感まで緩めちゃいけないよね。
無線で連絡を取り合いながら見えないところに降ろす作業。あうんの呼吸で微調整
―実際の作業はどのように進みましたか?
8時に現場に着いてから吊り上げる重機=バックホーに玉掛け作業をして、それから吊り上げスタート。今回の解体業者の職人達とは過去にも何回か一緒に仕事をしたことがあったから、多少のやりやすさはあったかな。今回の作業では屋上にバックホーを降ろす際にそこの様子がこっちからは全く見えないから、特に細かくやり取りをしたね。無線を繋いだまま微調整をしながらの作業だったよ。100tのラフタークレーンは最大48mまでブームを伸ばせるけど、バックホーの重量を踏まえて31mまで伸ばして吊ったかな。伸ばせば伸ばすほど吊り上げ可能な重量が少なくなってくるから、その辺の事前のシミュレートもしっかりしておくよ。作業途中で警告とかでたらシャレになれないからね。すべての作業が終了したのは14時頃だったね。
降ろすときこそ慎重に。はやる気持ちを抑えてやさしく丁寧に
―作業で特に気を使ったところはどこですか?
飛行機でも着陸は特に神経を使うところだと思うけど、クレーン作業も降ろすときが大事なんだよ。降ろすポイントが定まって、あとは降ろすだけってなった時に、気持ちがはやるのもわかるけどゆっくりとやらないと思いがけない事故になることもあるからね。重量物はちょっとの振動で壊れたり傷ついたりするし、降ろす場所へのダメージも考えないといけない。クレーンオペレーターは一日に複数の現場を回ることもあるから、できるだけ早く終わらせて次へ行きたいという事情もわかるけど、それよりも大事なことは“安全”だと思うよ。
どんなに慣れていてもスピードだけは守るべき!
技術、そしてコミュニケーションこそ大切
―クレーンオペレーターとして心がけていることはありますか?
クレーンオペレーターの仕事は、実はものすごくチームワークが必要とされるんだよね。現場ごとに組む相手も違うし、吊って降ろすだけの作業に見えるかもしれないけれど、そこには複数の人が関係していて、協力し合って作業が行われている。自分たちはプロのクレーンオペレーターとして呼ばれた現場に行って最高の仕事をするけれど、それはただオペレーターとしての技術が優れているということではなく、現場にいって円滑な人間関係を築くということも仕事のうちなんだよね。現場には様々なプロが集まっているから、お互いに敬意を払い合い、時に冗談も言い合いながらやっているよ。どんな仕事もそうかもしれないけど、コミュニケーション能力は技術力と同じくらい大切なものだと思うよ。
どんな機種でも自分から歩み寄る。乗ったらそれが“俺のクレーン”
―今回は100tの作業でしたが他の機種も乗りますか?お気に入りの機種はありますか?
他の機種に乗ることももちろんあるよ。でも、お気に入りとかは特にないかな。乗る回数が多くなって特定の機種に慣れてくるということもあるけど、だからといってそれ以外が乗りにくくなるということもないしね。逆に、乗ることになった機種に自分を合わせていくかな。いろいろ動かしてみて操作の感覚を確かめたりしてね。それに同じ機種でも車体ごとに微妙に違ったりするから最初は自分に慣らす作業をするよ。どんな機種にでも自分から歩み寄って“俺のクレーン”にしていく。自分とクレーンがフィットしていないと作業を共にする相手にもわかるし不安を抱かせてしまうよね。プロのクレーンオペレーターとしてそれは致命的だから、何に乗っても最大限に良いパフォーマンスをするようにしているよ。
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100tクレーンともなると操作のひとつひとつが大きな動きに繋がるので、どんな現場でもどんな作業でも一ミリも気を抜くことはできません。丸良興業にいるクレーンオペレーターは、ベテランから若手までみんなクレーンに対しての心構えがしっかりとできていて安全第一の作業を徹底して行っております。重量物吊り上げを検討されている事業主様の皆様は、お気軽に丸良興業までご相談ください!
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