クレーン整備の基礎知識!クレーンオペレーターに必要なメンテナンススキル!
東京都大田区から全国各地へオペレーター付きクレーンレンタル・各種クレーン作業を提供している、丸良興業です。
弊社ではクレーンオペレーターの採用、そして育成を強化しています!
クレーンオペレーターの仕事というと、建設現場でブームを伸ばし、大きな資材を上げたり下ろしたり。
そんなシーンを思い浮かべる人が多いと思います!
しかし、それ以外にも大事な大事な大事な仕事が…
愛車のメンテナンスです!
実はクレーンオペレーターにとって重要なのは操縦技術だけでなく、日々のメンテナンスも大切な仕事の1つなのです。
サイズにもよりますが、クレーン車を一台、会社はどれくらいの投資をして購入しているでしょうか。
大きいものでは億を超える金額で購入しています。
それだけの重機ですから、万が一故障してしまい、メーカーでしか修理できないような故障の場合、ものすごく修理費用がかかってしまうのです。
その全てのお金は、みんなで仕事をして得たお金から出ていくわけなので、もちろん日頃から愛車を可愛がり、大きな故障を未然に防ぐ事がとっても大切なのです。
また、丸良興業はクレーンの整備工から始まった会社です。
その知識と技術が受け継がれているため、先輩たちはみんな自分の相棒を丁寧にメンテナンスしています。
今回は、一人前のクレーンオペレーターを目指すみなさんに、知っておいていただきたい日頃の整備についてお話したいと思います♪
メカニックな話が好きな人は面白い内容かもしれません♪
弊社社員の様子についても紹介していますので、お読みになって丸良興業の仕事の雰囲気をぜひ体感してください。
クレーンの整備①エレメントやオイルの整備・交換
まずはじめに…
クレーンにおける「エレメント」についてです!
クレーンには各所さまざまなエレメントが取り付けられていて、いきなり奥の深い話からしていきたいと思います。(笑)
エレメントとは、空気や燃料を濾過するフィルターのことです。
クレーンは構造上、ホコリや金属くずなどが溜まりやすいため、このメンテナンスはとっても重要になってくるわけです!
エレメントのメンテナンス
どのエレメントも欠かせないパーツであり、クレーンを動かすためにはキレイな状態を保たなければなりません。
・エアーエレメント
空気中に舞っているホコリやゴミを取り除き、エンジンの摩耗を防ぐ。
・燃料エレメント
燃料の濾過を行うエレメントで、2種類のフィルターによって構成される。
ちなみにクレーンの燃料には軽油が使われています。
・エンジンオイルのエレメント
エンジンオイルに浮遊してしまう金属くずなどを濾過する。
・作動油のエレメント
油圧で動く箇所が多いクレーンの、動作に欠かせない作動油。作動油はブームを押し上げたり、アウトリガーを押し出したりする際に活躍するオイルです。そのタンクに設置され、濾過をしてくれるエレメント。
特に作動油のエレメントは、機種によって数や種類が異なり、個性があるため整備には車両の知識が必要です。
私たちプロであっても、作動油のエレメントに関しては、機種ごとに本を参照しながら整備をしなければなりません。
エレメントだけでもこれだけの数があり、それぞれが大事な役割を果たしています。
メンテナンスの重要性がお分かりいただけるのではないでしょうか。
ギアオイルの交換
クレーンにはトルクコンバーターやタイヤのホイール内にギアがあります。きちんと回転させるためにはギアオイルの整備が欠かせません。
中でもアルミ製のトルクコンバーターは繊細で、適切な油量にしないと油圧が掛かりすぎて壊れてしまう可能性があります。
さらにオイルはメーカー・機種によって計測方法が違い、トルクコンバーターのギアオイル交換はプロでも難易度の高い作業なのです。(笑)
ラジエーターのメンテナンス
ラジエーターは、熱くなったエンジンを冷やす冷却装置のことです。
ラジエーターには冷却のための水が入っていて、水と吸引した空気の冷気でエンジンを冷やしてくれます。
そんな重要な役割を持つラジエーターですが、目が細かいアルミ製のため、こまめなメンテナンスが必要です。
水で掃除される方もいますが、ラジエーターはエアーで吹いて目詰まりを落とす方法が最も簡単で効果的!
また、ラジエーターのお手入れとしてクーラントの調整も大切です。
クーラントは温度変化に弱いエンジンを正常に作動させるために用いる、水と混ぜて使う液体のこと。
温かい時期はクーラントを少なめにし、反対に冬は多めに入れることで、真冬でもエンジンが凍らないように、季節に合わせて調整しています。
クレーンの整備②ワイヤーの摩耗測定・交換
クレーンのブームから伸びるワイヤー。
実はワイヤーもメンテナンスされているのです!
ワイヤーに定期的に給脂(きゅうし・油を塗ること)し、錆びを防ぎ、劣化を抑えます。
毎月のワイヤー計測・交換は特に重要。
重たいものを吊り下げるクレーンのワイヤーは、太い金属製ですが、滑車の摩擦などから使っていくうちに擦り減ってしまうのです。
また、法律で、ワイヤーの交換時期が定められています。
万が一重量物が高いところから落ちてきたら、大事故になりますので、細かく法律で決められているのです。
本来はワイヤーが7%摩耗した時点で交換すれば問題ありません。
しかし丸良興業では安全を第一に、摩耗率が5%になった時点で新品に取り換えています。
クレーンオペレーターや現場で働く方が安全に作業するために、注意深く計測と整備を行っています!
クレーンの整備③各種グリスアップ
グリスアップは、各所の動きをスムーズにするために欠かせません。
各パーツに油を挿して、クレーンの動作を滑らかにします。
最近の機種では「オートグリス機能」が付いているものもあり、それだけ多くの箇所があるということでもあります!
手作業で行う場合少し大変ですし、プロペラシャフトだけはどんな機種でも手作業となるため、クレーンオペレーターを目指す方はぜひ覚えていってください。
ブームのグリスアップ
クレーンの伸び縮みする、首の部分のことをブームといいます。
ブームのグリスアップは格納部もすべて伸ばして作業するため、少々時間がかかります。
ローラーを使い、1時間以上かけて丁寧に塗っていきます。
アウトリガーのグリスアップ
アウトリガーは、クレーンを安定させるために左右に伸びる足のような支えのことです。
ブームのように伸び縮みするため、アウトリガーの継ぎ目部分にもグリスアップは欠かせません。
同様に、アウトリガーが地面と接する部分に取り付ける、「フロート」にもグリスアップし、摩擦による擦り減りを防止します。
プロペラシャフトのグリスアップ
グリスアップ作業でもひときわ重要なのが、プロペラシャフトのメンテナンス。
プロペラシャフトはエンジンから伸びており、トルクコンバーターに繋がってタイヤを動かす部品です。
プロペラシャフトの焼き付きは走行不能になるだけでなく、事故を引き起こす可能性も。
なおプロペラシャフトのグリスアップは本体だけでなく、ジョイント部分にも行う必要があります。
シャフト1つにつき3箇所、それが3本分あり、プロペラシャフトはグリスアップの中でも大変な作業となっています。
各ピンや可動部分へのグリスアップ
上部旋回体の可動を止めるためなど、クレーンにはあらゆる場所にピンとよばれるパーツが使用されています。
代表的なピンは、クレーンの後ろのタイヤを回すスイッチに繋がるキングピン。
クレーンは前後どちらのタイヤも動くため、まっすぐに走る際は後ろのタイヤをピンで固定しておくのです。
このように、クレーンにはピンの抜き差しによって動きをコントロールしている箇所がたくさんあります。
つまり旋回体を動かすギアも含め、動くパーツ・接続部分にはグリスアップを行わないと、クレーンの動きが鈍くなってしまうのです。
【おまけ】先輩オペレーターはどんな人?
ここまでメンテナンスについてのお話をしてきましたが、クレーンは繊細な機械であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
そんな繊細なクレーンを整備から行う弊社の社員はどんな人なのか…
せっかくなのでここでは、丸良興業の社員を2名紹介したいと思います。
先輩紹介①勤続30年の星野
クレーンオペレーター歴30年の星野。
「まだまだ成長していきたい」と、ベテランになった今でもクレーンの仕事に対する情熱を持ち続け、後輩を育ててくれています。
丸良興業の若手社員からも慕われる人気者。
人との出会いを大切にし、心の通ったコミュニケーションをする人物として、社内外から厚い信頼を得ています。
「誰かが自分を助けてくれたら、その恩を忘れずに、他の人にお返しする。恩を受け取ったら、きちんと贈り返す。その関係が根付いているのが、丸良興業だ。」
持ちつ持たれつの精神を大切にしている星野は、
ベテラン社員の役割として、若手の不満や心配事を吸い上げ、改善を会社に提案するなどより良い会社にしていくために自ら動いてくれるような人物です。
若手のうちはなかなか意見を言いづらいものです。
星野のように頼れる先輩が在籍しているのは、丸良興業にとって大きな強みといえるでしょう。
クレーンのメンテナンスのこと、仕事への向き合い方、なんでも相談できる環境がここにはあります。
「若い人も、意見や不満をどんどん口に出してほしい。1人で抱えこまないで、一緒に考えていこう!」
お互いに恩を返し合う文化がある会社、それが丸良興業です。
先輩社員 星野のインタビュー記事
先輩紹介②若手エースの平田
19歳で入社し、その5年後には都内に車庫付き一軒家を手に入れた!若手のエース。
平田は元々重機好きで、学生時代にラフタークレーンに出会いました。
ラフタークレーンは整備されていない場所や狭い部分の走行が得意な車両で、丸良興業でも使用しているクレーンです。
そこで弊社に入社後、平田はラフタークレーン担当のオペレーターを目指します。
彼はラフタークレーンの操縦未経験者だったため、最初のうちは非常に苦労していました。
しかし自分の努力で、13t、16t、20t、25tラフターと、徐々にステップアップしていきます。
そうして今では60tもの大型クレーンを巧みに操るまでに成長したのです。
そんな彼が仕事や操縦練習に打ち込めたのは、何より「ラフタークレーンが好きだったから」。
クレーンが好きだから、どんな仕事もまったく苦にならなかったと言います。
「もちろんそれだけじゃなく、丸良興業の職場環境・雰囲気がいいからこそここまでやってこれました!」
確かにクレーンオペレーターは、他の建設業とは違い、マンツーマンで教えるのが難しい仕事です。
だからこそ、若手と先輩社員との間に壁がなく、居心地の良い環境であることが社員の成長のカギとなります。
「丸良興業は操作や整備に関していつでも質問できる風通しの良さがありますし、社員の希望に応えてくれる会社です。やる気があれば、誰でも成長していけると思います!」
丸良興業ではクレーンや仕事に対する情熱を持った社員を、全力でサポートしています。
先輩社員 平田のインタビュー記事
――――クレーンは大きくてインパクトのある車体が特徴ですが、あらゆるパーツにこまめな整備が必要で、繊細な機械です。
だからこそ、
「クレーンの仕事に興味がある」
「クレーンが大好き!」
・・・という方に、クレーンオペレーターを目指していただきたいと私たちは考えています。
丸良興業では、高卒・大卒・中途問わず、一緒に働いてくれる仲間を募集中です。
クレーンに少しでも興味がある方は、ぜひ弊社の採用ページも併せてご覧ください。
会社見学も随時受け付けておりますので、みなさんからのお問い合わせ、心よりお待ちしております!
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