【100t・70t施工事例】なんと地上50mでの鉄塔解体!


造成地での解体工事、とくに高所にそびえる鉄塔の撤去は、周囲の住宅環境・進入路の狭さ・安全確保など、多くの条件が重なり“難易度が極めて高い工事”です
「高所作業車が入れない狭小地」「鉄塔の高さは50m」「住宅街の中での安全確保」──こうした条件が揃う現場では、高度なオペレーション技術と、最適なクレーンの選定が成功の鍵になります。
今回は、千葉県の造成地で行われた地上50m鉄塔解体工事を取り上げ、100tラフタークレーン・70tラフタークレーンがどのように活躍したのか、現場責任者へのインタビュー形式で詳しく解説します。
要約
・狭小造成地で高所作業車が使えないため、クレーンによる解体が必須
・100tラフタークレーンと70tラフタークレーンの2台を使用
・70tにはスカイボックスを装着し、作業員を50m地点へ安全に上げて解体
・“孫”(ジブ)を使用し、ブームだけでは届かない高さへアプローチ
・2日間で安全に鉄塔解体が完了
・狭小地での柔軟な機動力はクレーンだからこそ可能

【100t・70t】千葉造成地での鉄塔解体工事とは?








生活環境がすぐ近くにあるため、重機の進入経路や安全管理が非常に重要でしたね。造成地は道路幅も狭く、重機の旋回スペースも十分ではありません。
特に今回は高さ50mクラスの作業となるため、普通の高所作業車(50〜60m対応)ではアプローチできませんでした。


【100t・70t】なぜ高所作業車では対応できなかったのか?














60mクラスの高所作業車は車体が大きく、後輪が曲がらないので狭い造成地の奥まった場所には入れません。
その点、クレーンは後輪も切れるので狭い環境でも深くまで進入できる。
ここが大きな違いです。




【100t・70t】使用したクレーンは100tラフタークレーンと70tラフタークレーン














そのうち、70トンにスカイボックスを装着し、作業員を50m地点まで上げて解体作業を進めました。
クレーンのメインブームだけでは鉄塔の各所に届かないため、“孫”(ジブ)を出して細かくアプローチしています。


【100t・70t】スカイボックスを使って50m地点へ上昇














今回の鉄塔は高さが50mありましたので、作業員が直接鉄塔上部へ上がり、ワイヤーのセットや解体作業を行う必要がありました。
高所作業車が入れないため、70tラフターにスカイボックスを付けて、作業員を安全に50mの高さまで上げるという方法を取りました。


【100t・70t】狭小地でも機動力を発揮するラフタークレーン














住宅街特有の入り組んだ道路で、大型車両の旋回もギリギリ。
そんな現場でも、
・ラフタークレーンの後輪が切れる機動性
・コンパクトボディによる小回り性能
・設置スペースが比較的小さい利点
が活きました。
「狭い現場でも100tクラスのラフターを入れられるか?」
──これが今回の成功の大きなポイントでしたね。


【100t・70t】安全を最優先にした2日間の撤去工程














高所作業は常にリスクがありますから、
「慌てない」「確認を徹底する」
この2つを最優先し、スケジュールに余裕を持たせて進めました。
結果、無事故で作業完了しています。


【100t・70t】100tラフタークレーンを使うメリットとは?
100tラフタークレーンは、今回のような特殊現場で大きな力を発揮します。
大きな吊り荷重×狭小地対応の機動性
大型クレーンながら、狭い造成地でも動けるのがラフターの強み。
高さ50m級でもアプローチ可能
メインブーム+ジブで高所へ安全にアクセス。
高所作業車が入れない現場でも稼働
今回のように高所作業車が物理的に入れない環境で威力を発揮。
撤去・解体作業との相性が良い
吊り・玉掛け・上部作業補助…用途が幅広い。
【100t・70t】まとめ


造成地という制約の多い環境で、地上50mの鉄塔を安全かつスピーディに解体できた理由は、次のポイントが揃っていたからこそです。
・100tラフタークレーンの高性能
・70tラフタークレーン+スカイボックスの活用
・狭小地でも確実に進入できる機動力
・経験豊富なオペレーターの判断力
これらの要素が組み合わさり、通常では難しい現場条件をクリアし、短期間での施工が実現しました。
高所作業車が入れない現場、狭い住宅地、複雑な構造物の解体──
こうした施工を検討中の建設会社様は、ぜひ一度ご相談ください。


丸良興業の強み:現場調査と安全計画への徹底した姿勢
100tラフタークレーンの性能を最大限に発揮するための活用方法はもちろん、
作業の成否を左右する“事前の現場調査”と“安全計画” を含め、丸良興業では一貫してご提案いたします。
クレーン作業で本当に重要なのは、当日のオペレーションだけではありません。
現場の状況を正確に把握し、リスクを洗い出し、
「どう安全を確保しながら作業を進めるか」
その準備こそが施工品質を大きく左右します。
丸良興業が徹底している項目
•道幅・進入経路の確認
•地盤状況・設置位置の判断
•障害物の把握
•必要なブーム長・オペレーションの検討
•作業員の動線管理
•天候や周辺環境リスクの評価
これらの現場調査と安全計画を徹底し、最適かつ安全な施工方法をご提案しています。






