ユンボ吊り上げの依頼が丸良興業に沢山くる理由
東京、大田区から”全国へ”。
クレーンレンタル、重量物吊り上げ作業、各種ラフテレーンクレーン・オールテレーンクレーンの作業・手配を手がけている丸良興業ブログ担当です。
丸良興業は、ビル解体などで頻繁に用いられるパワーショベル(通称:ユンボ)の吊り上げ依頼を非常に多くいただいています。
1月でもだいたい10件くらいのご相談をいただき作業を実施しています。
今日はその理由をご紹介します。
代表の虻川に聞きました。
■難しい作業も得意なクレーン会社
インタビュアー(以下、イ):虻川さん、いつも現場に見学に連れて行ってくれるとき、よくユンボの吊り上げ作業をやっていることがありますよね。
すごく頻繁に見かけるのですが、ユンボの揚重はどこのクレーン会社さんでもやっているんですか?
虻川:実はそういうわけではないんですよ。ユンボを吊り上げるのはなかなか難しいのです。
ビルの解体というのは上の階から順に壊していくのですが、その時にユンボ、パワーショベルを使って上から下まで取り壊します。その際、はじめにビル屋上に乗せる時にクレーンが必要になるんですね。
しかし、この作業はクレーンの性能に関してすべてのことが頭に入っていないと本来できることができない。
イ:なるほど。ぜひ具体的に教えてください。
虻川:例えば駅チカの現場で、道幅がものすごく狭い場合。
クレーンが旋回すると車体の後端部分が出てきますよね。おしりの部分。
狭い場所だと道路の十字路に後端部分を持っていって旋回したりします。
そして大きい機械になるとその車体の後端にウェイトを付けたりなど、組み立てをしなければならない。
それには狭いところではできないわけです。そのスペースをどう確保するか、そしてどうウェイトを取り付けるか、ここでクレーン会社の技術力が試されるんですね。
(ウェイトを取り付ける部分。)
イ:おおお。そういうことですか。
でも、性能を把握していないクレーン会社ってあるんですか?
虻川:というよりは、ちゃんと計測していなかったり、数値でデータを出していなかったりするとできないんですよ。
難しい作業はやらないとか、できるかわからないので受けられませんという会社も中にはある。
イ:計測って道幅のことですか?
虻川:そう。
イ:え!計測しない会社があるということなのですね。
狭い場所での作業を受けられるクレーン会社と、そうでない会社があるという理由がわかりました。
虻川:前にもお話しましたが、それを丸良興業では測量して、専用CADに落とし込んで、どう車体が動けば作業が可能になるのかを事前に調査しているわけなんです。
それができるかできないかで、対応できる作業の領域が大きく変わってくるということです。
■事前の現地調査はなぜ大切か
虻川:実は大手の会社でも、現場の見落としってあるんです。
イ:それはどういうことですか?
虻川:例えば電柱があるのに、変な所にクレーンを設置してしまって、図面上では旋回できることになっているけれど、実際現場ではこれ以上旋回できません…。ユンボが上がりません…。ということがある。
設計だけでは見落とす事があるということです。
現場を見に行かないとわからないことって結構ある。
イ:へー。だから営業の皆さんはいつもいつも外に出て現場の調査に行ってるんですね!
虻川:そうです。今は航空写真も簡単に見られるから、住所が分かれば現場に行かなくても図面が書けてしまうのですが、配線とか写ってなかったりするんですよね。
「え、なにこの街頭の線!」とかね。
光回線の線とか細いし、写真では見えないし、万が一切ってしまったら大ごとだし。
イ:そういうことなんですね。
電柱を通ってる線は各家庭や店舗、オフィスのライフラインですからね。
細かい調査と、計測があるからこそ難しい作業ができるってことですね。
次回、ユンボを吊り上げる技術的な部分について掘り下げて行こうと思います!
ご相談やお問い合わせはこちらから
クレーンの仕事に興味のある方は、いつでもお気軽にご相談ください。