ユンボの吊り上げはクレーン作業40年の腕が鳴る
クレーンレンタル、重量物吊り上げ作業、各種ラフテレーンクレーン・オールテレーンクレーンの作業・手配を手がけている丸良興業です。
先日、弊社は大学内病院の建て直し、クレーン車で地下のユンボを吊り上げる現場作業を行いました。
実は、この「ユンボの吊り上げ」、簡単そうに見えても長年の経験こそがものをいう仕事の1つでもあります。
そこで今回の記事ではユンボの吊り上げるに見ることのできる、丸良興業ならでは現場での目線をご説明していきたいと思います。
弊社ではどのような点に気をつけているのか、少しご紹介します。
■ユンボにワイヤーを引っ掛ける位置を定めるには「経験」が必要とされる
さて、吊り上げる「ユンボ」ですが大事になってくることは、何よりもワイヤーを引っ掛ける「位置」なのです。
通常はメーカー側が指定した位置に「吊りカン」と呼ばれる、ユンボを吊り上げるための部品が装着されています。
吊りカンは吊り上げる時にユンボが並行を保つために、計算された位置に固定されているものです。
ですので作業にはワイヤー2本とシャックルさえ携行すれば問題がありません。
■しかし時に、この「吊りカン」が空いてないユンボも存在します。
この場合、メーカーによってはマニュアルを読んでみてもワイヤーを引っ掛ける場所はあくまでも目安表記……、
説明通りにワイヤーを引っ掛けるとユンボの並行性が失われ、つんのめってしまってい並行を保つことができなくなるのです。
並行性が保たれず吊り上げてしまうと、ユンボの重量が想定外の方向にかかってしまい、
ユンボそのものが使えないものにもなってしまう可能性や、何より途中で落下してしまう危険性さえ出てきますので、作業には慎重を要します。
そう。このような状況で経験がものを言うのです。
だいたいの目星をつけ毎回、計算と微調整が必要とされるのがユンボの揚重ですが、
ユンボの並行を保つためには、吊りカンの有無と位置だけでなくそのユンボに”配管がついているかどうか”も計算しなくてはなりません。
■ユンボの配管を計算に入れていないとミスが起きる
配管はその曲がっている方向を意識して重量を計算しなくてはならないのです。
時には配管の向きを移動させてから吊り上げ作業を開始したり、また時には「バタ角」と呼ばれる木材を噛ませ、ユンボの並行を安定させ揚重作業を進めることもございます。
バタ角を用いる際には、吊り上げる作業中にバタ角がずれてしまわないように注意して養生を進めなくてはならないため、念入りな事前の準備を欠かすことはできません。
いかがでしょうか。
マンションやビル、建物の解体工事にてユンボの揚重作業はあちこちで必要とされますが、
適当な箇所にワイヤーを引っ掛け、ただ釣りあげればいいというものではなく、しっかりと事前の状況把握がミスを起こさないためのキーポイントなのです。
クレーン作業の中では数々の現場をこなしてきた実績と知見が、作業のクオリティを左右するシーンは実はとても多いのです。
ユンボでなくともクレーン車が持ち上げるものは、重量な上に精密機械であることも多く、万が一落下などの事故が起こっては大損害に繋がるリスクも孕んでいます。
ユンボの揚重作業のみならず、クレーン作業は、経験豊富な弊社におまかせください。
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