大型工事現場でも20tクレーン車が活躍!?25tクレーン車との違いを徹底解説!
こんにちは東京都大田区を中心に全国にラフテレーンクレーン(ラフタークレーン)及びオールテレーンクレーンの手配を可能とする丸良興業です。
今回は大型工事現場で活躍する25tクレーンと20tクレーンの性能と違いを説明し、20tクレーンでも25tクレーン並の活躍ができる可能性をご紹介いたします。
■20t、25tクレーン車の性能と大きさの違いは?
20tラフタークレーンの性能と特徴
まず、20tラフタークレーンは1グレード下の16tラフタークレーンと比べ性能も大きく変わります。
例えば、16tラフタークレーンでは1.5tの物でも16m程度しか持ち運べません。その一方、20tラフタークレーンであれば、3tの物を17mは持ち運べるという大きな性能の差があります。
さらに、20tラフタークレーンは車体の可動域が8.71mと小回りが利きます。そのため、25tラフタークレーンと違い、作業スペースのコンパクトな場所でも活躍することが可能です。
25tラフタークレーンの性能と特徴
25tラフタークレーンは大型工事現場において使用されるラフタークレーンの最大機種になります。
例えば、3tある物を一気に20mも持ち運ぶことが可能です。さらに、20t以下のラフタークレーンでは易々と運べないシートファイルといった重量物も25tラフタークレーンであれば持ち運べます。このように圧倒的な違いを持つのが25tラフタークレーンです。
さらに、20tラフタークレーンとの最大の違いは、ブームの先端に孫が2段あり、1段目が8m、2段目がプラス5mの合計13mあることです。これにより、重量級の物をより遠くから運び込むことが出来ます。この性能が他のラフタークレーンとの圧倒的な差です。
地上のスペース確保が難しい現場でも隙間を縫って遠くから運び込めるというわけです。
■『特殊車両通行許可申請』の有無はいるの?
20tラフタークレーンの場合
20tラフタークレーンは『特殊車両通行許可』が要らない最大機種です。
国の取り決めにより、車体の自重が20t以上あるものは『特殊車両通行許可』を国土交通省に申請をしなくてはいけません。
しかし20tラフタークレーンの重さは19.95tなので、許可証が無くとも一般道を走ることが可能です。
また、20tラフタークレーンも自慢の馬力と小回りの良さから、25tラフタークレーンで行うことを想定していた現場の工事も、使用範囲を考えれば、20tラフタークレーンでコンパクトに進められる場合があります。
そのため、短期集中工事を目指すのであれば、20tラフタークレーンのみでも作業を行える可能性があります。そちらについてはぜひ弊社に検討をお任せください。場合によっては効率良く作業を進められるかも知れません。
25tラフタークレーンの場合
車体の重さが25.6tのため、『特殊車両通行許可』を現場ごとに申請しなくてはいけません。
■許可申請の有無により異なる段取りやプロセス、スピードの違い
25tラフタークレーンを使用したい場合、国土交通省に『特殊車両通行許可』を申請しなくてはいけません。しかし、現場によっては許可を申請してから許可が降りるまで、長期間、待つことになる恐れがあります。
許可申請は、最短では3日から4日で降りると言われています。
日本の道路、いわゆる国道は国土交通省が管理しています。基本的に、国道沿いの採択道路は、道路情報をコンピューターで管理されている状態です。
そのため、25tラフタークレーンが走行する予定の道路が全て、国交相からすでに採択されている道路であれば、許可申請が早く通るというわけです。
ちなみに採択道路とは、その様々な車種、重量の車両が走ってもいいか、すでに許可が降りている道路のことです。
一方で、許可申請は最長では4ヶ月ほどかかると言われています。
東京都の場合、国道から各私道や都道、区道を走るとしても、多くは採択道路なのですぐ終わる場合がほとんどです。しかし、未採択の道路だった場合は、人が実際に道路の状況を見て判断しなくてはいけません。もし、未採択道路の処理をするのであれば、東京都では都道であれば1ヶ月〜2ヶ月かかります。
私道や区道も含めると、これも未採択道路であれば1ヶ月〜2ヶ月ほど追加でかかります。
実のところ、未採択道路は日本中に多くあります。そのため、特殊申請が遅れるケースも多いというわけです。
最悪の場合、許可自体が降りないケースもあります。
そもそも、道自体が狭かったり、脆かったりなどの理由でその道を走ってはいけないこともあるからです。
許可が降りない恐れがある道があった場合、工事をする側でも事前に特殊車両チームに振って調査をすれば判明可能です。弊社であれば、その調査も請け負っておりますので、ぜひご相談ください。
■どうしても25tでの作業である必要は無い?
25tラフタークレーンの作業量は大変魅力的です。しかし申請が降りるまでの間、工期をストップせざるを得ないのは効率が悪いと言えます。
実は、お客さまが25tラフタークレーンを希望されている場合でも、実際に現場調査に行くと20tラフタークレーンでできてしまうというケースも多々あるのです。
特殊車両通行許可の申請が降りるまで待っていられない!
急ぎでなんとかしたい!
という現場こそ、丸良興業に現場調査をご相談ください。
絶対に25tラフタークレーンでなければできないのか、20tラフタークレーンと弊社の技術力でなんとかなる作業なのか、しっかり見定めます。
―6月27日(日)追記―
特殊車両通行許可が厳格化されました
国土交通省は道路の保全、交通の安全を目的に特殊車両通行許可(特車申請)を改めました。
具体的には「特殊車両が現場に赴く際に先導車を走らせる」項をより厳格化する内容です。
正確には、これまでにも見通しの悪いクレーン車(特殊車両)は、安全面の配慮から現場へと道路を走らせる際に「先導車」「誘導車」を走らせることが義務づけられておりましたが、業界内では遵守することを軽視される傾向にあり、形骸化されていた背景もありました。
・前に先導車、後ろに誘導車を走らせる
・後ろに誘導車を走らせる
以上2項は、2021年6月8日(火)より元請けの義務として厳しく取り締まられるようになり、違反が発覚した場合「100万円以内」の罰金も課せられるようになります。
先導車・誘導車を運転するドライバーは国土交通省が定める講習を受講する必要があります。
無論、弊社は資格を有したドライバーが先導車・誘導者をクレーン車と共に手配、作業が始まる前から安全をお約束しますのでご安心ください。
■最後に
超高層ビルやマンションをはじめ、大型建造物の建築現場において、25tラフタークレーンは大活躍します。しかし、『特殊車両通行許可』の申請に最長4ヶ月もの期間、大気をしなくてはいけません。または許可が降りない可能性も恐れなくてはいけません。
しかし、20tラフタークレーンであれば、『特殊車両通行許可』の不要な最大機種であり、25tラフタークレーンでの作業もある程度可能な場合があります。
弊社では、大田区をはじめ、全国各地にラフタークレーン各種を手配するだけでなく、各現場で20tラフタークレーンでも行える作業があるか、25tラフタークレーンの申請が降りやすい道路であるかなどの検討も行っております。これから現場でラフタークレーンを導入するにあたって、お悩みの方はぜひ事前に弊社までご相談ください。
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