国内最大級、100tラフタークレーンがついに導入されました!
こんにちは。クレーンレンタル(オペレーター付き)、重量物釣り上げ作業、各種ラフテレーンクレーン・オールテレーンクレーンの作業・手配を手がけている丸良興業のブログ担当です。
100tラフタークレーンがついにやってきた!
さて、かねてから告知していた100tラフタークレーンがついに弊社に導入されました。
高い買い物ですよ。フェラーリやランボルギーニが数台買えちゃう金額です(笑)
でも高いだけあります。早速いい仕事してます。
と、ここでおさらい。
クレーン車は、大きく分類するとラフタークレーンとオールテレーンクレーンに分かれます。
ラフテレーンクレーン、通称ラフタークレーンはひとつの運転席で走行と操作が行える自走式のクレーン車で、狭い道路でも小回りが利くので都市の工事に適したクレーンの代表です。オールテレーンクレーンと違って、ラフタークレーンはブームの組み立てや分解も不要なので、作業効率においても非常に優秀なのです。(この100tクレーンの性能については【保存版】ラフタークレーンの作業料金、スペック比較と使い分けでも触れていますので、こちらも併せてご覧ください。)
ラフタークレーンは抜群の安定性
話は戻り、この度導入された100tラフタークレーンは乗れば乗るほど性能の良さを実感できます。特筆すべきは安定性。
オールテレーンクレーンでは、ブームの支点が車両本体の端に付いていたのですが、ラフタークレーンは中心に付いているので、作業や走行に安定性があり倒れる心配がありません。クレーンの操作はどんなにベテランのドライバーでも常に緊張するものです。ましてや100tクラスのクレーンではなおさらのこと。安定性によって操作中のストレスが軽減されることは良いことですよね。
70tラフターと100tラフターの大きな違い。ブームが3m伸びた!
また、ブームの長さにも注目です。ラフタークレーンは今までの最高が70tでブームの長さは45.2mでした。が、しかし、100tのブームは48.7m!3m以上も伸びました!これはどういうことかというと、ビルにして1層分伸びたということで、作業できる高さの大いなる飛躍です。ちなみにオールテレーンクレーンの100tのブームは52mなので、双方の操作性を考えるとその差はほとんど気にならないといっても過言ではないでしょう。
リモコン操作で作業が楽々
他にも、リモコンによる車外操作が可能な点にも注目です。100tクラスにおいてもリモコンが装備されているので、例えばアルミ敷板の設置などは一人で行うことができます。細かい作業も目視で行うことができて、作業の精度も上がりますね。
満を期して導入された100tのラフタークレーン。弊社ではつい最近、船の解体現場に呼ばれて作業をしてきました。クレーン車は建設現場での需要が多いのですが、ニーズは多様化しております。
100tラフタークレーンと120tオールテレーンクレーン。比べてみたらこんなにも違った!
ところで、今ダントツで需要があるのが100tラフタークレーンという事実を知っていますか?なぜ?!そのわけをちょっとだけ教えちゃいますね。
まず、機動力の違いです。
オールテレーンクレーンはブームの伸縮に時間がかかるという弱点があります。伸ばしていたブームを縮めるのに20分以上かかることもざらなので、ちょっと移動したいという時にすぐに動くことができません。一方ラフタークレーンはブームの伸縮に要する時間がオールテレーンクレーンの半分ほど。この差は大きいですよね。機動力の違いは現場の進捗に大きく影響するので選ぶ際には注意したいところです。
他には、操作性にも違いがあります。
オールテレーンクレーンは運転席と操作席が別々になっています。なので、一回停車する→
降りる→操作するというように、毎回このプロセスを踏まなくてはなりません。例えばアウトリガーを縮める際にも、一回下に降りてからエンジンをかけて、ピンをいじって、タイヤの油圧を変えて…となるのでなかなかの手間ですよね。オールテレーンクレーンにはエンジンが2つ搭載されているのでこのようなことになるのです。
しかしラフタークレーンにはその必要がありません!エンジンが一つなので運転をしながら操作が可能ということです。狭い場所に進入するときなどはブームを旋回しながら入っていけるので無駄なく作業ができます。優れた操作性は時間の短縮にもなり、さらにはコストカットにも繋がりますね。
操作性においてはラフタークレーンに軍配が上がりますが、もちろんオールテレーンクレーンにも安定性や圧倒的なパワーを持ち合わせているという点で優れた部分は多々あります。要は、作業に応じて最適な一台を選ぶことが重要なのです。「どのクレーンを選んだらよいのかわからない」という担当者様は、お気軽に丸良興業までお問合せ下さい!
100tラフタークレーン作業事例:あの重たいバックホーが宙吊りに!
100tラフタークレーンの作業事例として、大型商業施設の解体現場で使用する重機を屋上にあげる作業のお話をします。ここでは屋上にバックホーを降ろす際にそこの様子がこっちからは全く見えなかったので、無線を繋いでやりとりをして微調整しながらの作業でした。100tのラフタークレーンは最大48mまでブームを伸ばせますが、このときはバックホーの重量を踏まえて31mまで伸ばして吊りました。伸ばせば伸ばすほど吊り上げ可能な重量が少なくなってくるので、その辺の事前のシミュレートもしっかりしてやりました。最適なクレーンを選んだ上で、その性能も熟知していないとできない技ですね。経験がものをいう作業でした。
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100tのラフタークレーンは公道走行可能な最大級のクラスなので、建設現場以外でも重量物を動かすようなことがありましたらお気軽にご用命下さい。
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