作業計画の精密さ!ここまで事前資料を準備しています!お客様に疑問は残しません!
こんにちは。クレーンレンタル(オペレーター付き)、重量物吊り上げ作業、各種ラフテレーンクレーン・オールテレーンクレーンの作業・手配を手がけている東京大田区の丸良興業です。
作業当日、クレーンを現場で動かしてから初めて!障害物に接触してしまうことが発覚する…。車両のスペックが必要以上に高く、コストも必要以上に高額になってしまう……。
これら実際に起こるクレーンのトラブルは、事前の打ち合わせ段階で懸念事項や不明点を全て洗い出すことで防ぐことが出来ます。
クレーン会社の中には感覚でクレーン選定を行っていたり、十分な説明がされていないケースが少なくありません。
そんな現状があるからこそ弊社丸良興業は安心安全をお客様にお届けするため、クレーン作業の事前調査を徹底しています。事前の打ち合わせ、そして資料作成に余念がありません。
今日は弊社が用意する資料の一部をサンプルを用いながらご説明させていただきます。
準備の準備段階 「墨出し」で安全迅速な作業が行える
資料をご説明するにあたり、その前提として「墨出し」について軽くご説明させていただきます。
墨出しと呼ばれる作業は、クレーン旋回の中心を軸に現場でクレーンが停車する場所を決める内要です。
現場の環境によって正しい停車位置は異なりますが「上空でブームが看板や電線など障害物を躱す(かわす)ことが出来るかどうか」といった、数センチ単位の細かい調整が求められます。
停車位置を決めてしまうことで万が一のトラブルを予防出来るばかりか、作業中に車体を支える「アウトリガー」の位置まで割り出すことができるので、円滑な作業には欠かせない工程です。
(施工者の目安に頼り、墨出し作業を省く会社も少なくありません)
クレーンの作業を可視化させることが資料の役目
ここから資料をもとに作業の流れをご説明していきます。
作業が分刻みで記される工程表
こちらのエクセルは縦が「作業内容」、横が「時間」を示している工程表です。
まず、クレーンを動かすのに複数の工程があることに驚かれるかもしれません。
この中から項目をいくつかピックアップ、別資料と併せてご説明します。
鉄板養生搬入・設置(22:00〜22:30)
これはクレーンを作業させるための下準備のひとつ。
「鉄板」とはアウトリガーの下に敷く鉄板のことを指します。鉄板養生をそのまま敷くと地面を傷つけてしまうので、その為にプラ敷やベニヤで地面をカバーする必要があります。
この30分はその作業にかかる総合の時間です。
鉄板配置図
こちらは鉄板を配置する位置を記した資料です。鉄板を設置する位置のみならず鉄板の枚数までも細かく決められていることがお分かりいただけると思います。
ウェイト(トレーラー)の待機位置
またクレーンのパワーを出すためには「ウェイト」と呼ばれる重りをクレーンが背負い込む必要があるのですが、このウェイトを運ぶトレーラーの位置も予め決めております。
このように準備段階の工程1つとっても細分化することができます。
弊社はクレーンのタイヤの位置まで決めてから作業を進めることや、その理由と綿密なスケジュールをお客様にご理解いただくことが”安心”には不可欠だと考えております。
クレーンの作業中(1:00〜2:30)
もう一度上のエクセルをご覧ください。
ここから時間は15分刻みで記されております。
工種①/②は重さの違うユンボを吊り上げる作業にかかる時間ですが、この時間は1フック(1回の釣り上げ)にかかる時間だけではなく、ユンボを積んだトラックがポイントまで到着してから吊り上げるまでの時間の合計を指します。
また、重さの違うユンボを2台吊り上げるだけでも資材などを含めればクレーンは合計で7回吊り上げることもお分かりいただけるはず。
お客様が”どこ”に”どれだけ”時間がかかっているのか把握出来ることで、お客様の当日の動きも見えてくるのではないでしょうか。
また資料は直接的にクレーンに関わらないものまで及びます。
クレーンを動かすには「カラーコーン」や「カラーバー」、「安全灯」に「バルーン(ライト)」さらには「工事看板」など様々な工事用具が必要となります。
作業帯図
これは作業帯図です。
現場周辺のマップと共に、どこに何が配置されるかが細かく記されています。
また、当日は作業の内要を頭に入れたガードマンもこの図の通り配置されます。
作業に許可を貰うための各種届け出資料も丸良興業が作成
以上は当日の作業の流れを掴んでいただく資料の一部です。
ここから、作業を行うにあたり必要不可欠な資料をご紹介していきます。
地下に埋設物 協議書の提出先は?
クレーンを動かす現場ではクレーンが公道を走るための通行許可証(特殊車輌通行許可)をはじめとし、様々な申請・許可が必要になります。
たとえば、上空や周辺の障害物のみならず現場によって地下にまで気を配らねばなりません。
現場の地下にケーブルなどの埋設物がある場合は、それぞれの会社に協議資料を送り許可を貰う必要があります。
ある現場では「東京電力」「東京ガス」「NTT」「水道局」「下水」など複数の会社に作業を説明、全ての会社から許可を貰う必要がありました。
協議書 地面にかかる負荷を計算、提示する内要
協議書 実際の作業概要
これらは協議資料の一部。
地面にかかる負荷を算出した上で、実際の作業内容を細かく伝えなくてはなりません。
許可を貰いにそれぞれの会社を回ることだけでも大変ですし、その度に計算となれば一筋縄ではいきません。
弊社は許可をとってくるまでを仕事の一部として請け負っていますが、ご依頼する会社によっては元請けの方が許可をとる必要があります。
「通行止めのご案内」をポスティング
こちらは、作業現場周辺へ作業をお知らせする通行止めの資料の一部です。
大規模な工事になればなるほど事前の周知の規模も大きくなりますが、弊社は資料を作成からポスティングまで自社で行っています。
「クレーンの迂回路」
作業に特化したクレーンは車種によっては公道を自走することが出来ません。
現場周辺の地図や迂回路を資料にしておくことも大事な準備です。
作業”概要”ではなく工事の”全貌”を資料でお届けするから安心に繋がる
計画に基づく作業を行うから間違いがない。
冒頭の繰り返しにもなってしまいますが、クレーンは専門知識が多すぎるため、全てを説明することが煩わしいと感じられる会社が少なくありません。
しかし、だからこそ、お客様に安心して仕事を任せて貰うためには事前の準備〜作業中〜撤収に至るまで……あらゆる角度から懸念事項を伝達、資料を作成する必要があるのではないでしょうか。
そして弊社がトラブルを起こす可能性を極力まで抑えることが出来るのは、事前の準備をどこの会社よりも徹底しているからでもあります。
計画を綿密に立てているため、当日は間違いのない動きをすることに全力を注ぐことが出来るのです。
『!いつもの会社はここまでやってくれない!』
今日のブログ記事を読み、疑問を感じられた方はぜひ弊社にお話しをお持ちよせください。
その業者や現場、お悩みによっても考えを巡らすことが出来るので、今の”違和感”に対し弊社がご提案、尽力出来ることもあるかもしれません。
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