70tラフターのスペック全て公開!指名の多い理由を完全紹介
こんにちは東京都大田区を中心に全国にラフテレーンクレーン(ラフタークレーン)及びオールテレーンクレーンをオペレーター付きで手配する丸良興業です。
ラフタークレーン(オールタークレーン)は、車体の重量がそのままパワーとなるため、吊る対象の重さと、作業を行う高さから適切なクレーンを選定していくことが一般的です。
とはいえ、それぞれのクレーンには重さやブームの長さなど、数字だけでは測れない潜在能力を持っていることも事実。
本日は、弊社の70tラフター「GR-700N」の魅力を、あますことなくお伝えしていきたく思います。
長所を知れば、なぜ業界でGR-700Nが重宝されているか。現場の周辺状況や作業内容によって「正しいクレーンの選定」に複合的な理由が絡んでくることもご理解できるはずです。
70tラフターのスペック全て公開!指名の多い理由を完全紹介【1】
■ TADANO/タダノ「GR-700N」70tラフター 1日:170,000円
弊社が保有するラフタークレーンのなかで、100tラフター、80tラフターにつづく大きさ、70tラフター「GR-700N(G3)」は、17.7m3段フルオートジブの採用で、最大地上揚程が63.0mにもなるラフタークレーンです。
建物解体に用いるユンボを高所へ吊り上げるほか、公衆トイレの入れ替え工事などにも重宝される70tラフター、そのパワーは折り紙つきなのですが……真の魅力は70tラフターの「性能の良さ」にあります。
簡単には…
(1)3段フルオートジブ搭載
(2)ジブの空中振り出しが可能!
(3)タイヤが4軸
こそ、GR-700Nが持つ最大の特徴です。
操縦席からのみならず、リモコンからでも操作ができることで、使い勝手が良くなることは想像に難くないでしょう。
3段フルオートジブが搭載されていること、タイヤが4軸であることなどが注目のポイントです。
この機能がどんな有用性を持っているのか、以下に60tラフターとの比較をもって、順番にご説明していきます。
70tラフターのスペック全て公開!指名の多い理由を完全紹介【2】
■ 70tラフターが器用ってどういうこと?
まず、3段フルオートジブの概要からご説明しましょう。
「ジブ(孫)」とは、ブームから伸縮する装置で、ジブの長さや機能性に応じて現場の向き不向きにも非常に大きく影響します。
70tラフター「GR-700N」は、44.0mフルブームの最大吊り上げ能力が8.2tに向上、3段フルオートジブにより最大63.0mの最大地上揚程を誇ります。
「フルオートジブ」とは、クレーンの操縦席から自動でジブを伸縮することができ、最大の特徴は、空中で電線や電躯体、信号機や植栽などの障害物を交わしつつ器用なジブの伸縮が可能ということです。
ブームを伸ばしきった後に、空中でジブを出せる、70tラフターにしかできない作業があるのです。
特に東京など建物が密集するエリアでの作業は、周辺環境によっても最適なクレーンの選定が変わってきます。
「器用な動きができること」は、それだけで任せられる現場が多く、汎用性の高い車体であることも意味しているのです。ここにこそ!70tラフター「GR-700N」の魅力があります
また、60tラフターとジブの長さを比較すると、60tラフターは2段ジブで13.1m、70tラフターは3段ジブで17.7m。
この差は非常に大きく、ビルの階数に換算すれば約4階分届く高さが違うのです。
70tラフターなら45mの高さまでブームを伸ばしたあと、奥行き15m〜18m以上届きます。作業範囲が格段に広くなることは言うまでもありません。
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■70tラフターの強み、タイヤが4軸のメリットとは?
GR-700Nのボディサイズは10.45m。
60tラフターと比較すると約1mほど長くなります。
ブームの長さまで入れた車体全長でいうと、70tが12.76m、60tが12.63mです。
現場への入退場の際、70tの方が若干長くなりますが、一方で車幅に特徴があります。
こここそ、GR-700Nの第2の魅力です。
70tラフターの車幅は3m以下です。
60tラフターよりも車幅が短いため、「70tであれば入っていける!」という場合もあります。
先にも書いた通り、70t以上になると、道路にかかる加重を分散させるため、車輪は四軸になりボディサイズが長くなりますが、それだけでは適正を判断できません。
丸良興業なら、現地をきちんと調査した上で、各車両の特性を熟知した担当者よりご提案が可能です。
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■ 70tラフターは機能以外にも”強み”がある!
ここまで70tラフターが作業内で発揮できるポテンシャルをご紹介してきました。
70tラフターは機能面以外にも優れているポイントがあり、魅力をまだ語り尽くせておりません。
25t以上のクレーンは、現場に向かわせるため、あらかじめ国土交通省に「特車申請(特殊車両通行許可)」を通す必要があるのですが、70tラフターのように道路への荷重を分散させた4軸の車両は、2軸のクレーンと比較すると申請が通りやすいのです。
特車申請は、役所に申請したその日にハンコをもら得るわけではありません。
クレーンが走行する道路の地下に埋設する電気、ガス、水道管、下水道から地下鉄などまでも考慮して初めて許可がおりるため、申請から許可まで、長いと半年以上かかるケースも存在します。
「使い勝手の良いクレーンである」というのは以上の理由からです。
ここまでのご紹介で、70tラフターは機動力に優れているラフタークレーンであることがご理解いただけたのではないでしょうか。
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■ 70tラフターの一風変わった使用例を紹介
機能を知っていただいたところで、本来であれば施工事例もご紹介したいところですが、70tラフターは汎用性が高いからこそ、”ならでは”の魅力が伝わる作業をお伝えすることが難しいようにも思えます。
そこで、今回は先日70tラフターが活躍した「スカイボックス」の試用例をご紹介します。
スカイボックスとは、クレーンのジブの先に取り付ける高所作業用のゴンドラ。主に工場やドーム、風力発電機などなど、高所での点検作業に用いられます。
この試用に抜擢されたクレーンこそGR-700Nでした。70tラフターであれば、高所での移動もスムーズです。
また、言うまでもありませんが、高所作業では安全面に注意を払わなければなりません。
「人の乗ったゴンドラのジブを空中で伸ばす」作業であっても、GR-700Nなら安全面を確保した上でスムーズに作業を行うことが可能です。
一風変わった作業例(使用例)をご紹介できることからも、GR-700Nの「器用さ」、対応できる仕事の広さがお分かりいただけるのではないでしょうか。
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■ 不明瞭を明確に!クレーン車の手配は丸良興業にお任せください
クレーン作業は、作業内容や周辺環境によって「適材適所」で選定すべきものです。
「オペレーターの直感を過信し、場当たり的なクレーン選定を行ってしまう会社がある」こともお伝えせねばなりません。
この業界では作業当日、現場にクレーンが到着し、初めて「作業不可能」が発覚することも少なくありません。
これはリースを行う会社が、吊り上げる対象の重さと作業内容のみでクレーンを選定することに理由があります。
上でお伝えした通り、周辺状況・上空の障害物をあらかじめ確認しなければブームやジブの伸縮が叶いませんし、そもそも車体の幅を理解していなければ現場にたどりつくことすらできません。
最も避けたいのは、長期の特車申請取得を待ったあとに「作業できません」という結果でしょう。
丸良興業は事前の準備を何よりも大事にしております。
軽視されがちな現地調査を徹底、障害になりうる対象物を多角的に確認するほか、現地調査で得たデータをもとに、専用CADソフトを用いクレーンの車体がポイントに進入できるかどうかを示す「車両旋回軌跡図」の作成・提示も怠ることはございません。
他社が半年かかる見積もりも3日でご提出したケースもございます。
また、特車申請だけでなく、クレーンの作業には「道路使用許可」をはじめとする膨大な許可申請が必要になってまいります。事前準備を徹底するほか、お客様を煩わせる申請を全て代行することも弊社の強みです。
今回の記事では70tラフターGR-700Nの性能と共に、車両選定のポイントをお伝えして参りました。考慮するポイントが多岐に渡るクレーン車は配車に相応の知識と現場経験が必要とされることも、同時にご理解いただけたのではないでしょうか。
初めてのクレーン依頼に戸惑いを覚えるお客様も、弊社にご相談ください。
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