【作業事例】ラフターとオールテレーンクレーンで神宮前6丁目歩道橋の撤去工事!一晩で撤去の全貌を追う!
東京、大田区から全国へ。オペレーター付きクレーンレンタル、重量物吊り上げ作業、各種ラフタークレーン/オールテレーンクレーンの作業・手配を手がけている丸良興業です。
(21:00の表参道の交差点)
原宿駅から表参道駅に向かい、ラフォーレ原宿の交差点を右折した先。明治通り神宮前6丁目に歩道橋があったことをご存知でしょうか。週末や休日には沢山の買い物客で賑わうエリアです。渡ったことがあるという方も多いことでしょう。
先日、弊社初となる行政の入札案件工事を落札、実施に至りました。この片側2車線の道路に架かる明治通り神宮前6丁目の歩道橋を、一夜にして撤去するという工事です。通行止めの規制は一回辺り5分という状態で難易度の高い作業でした。
■21:00前 ユニックとクレーン到着
作業は夜通し行われ、22:15段取り開始、朝を迎える前4:30には規制帯解除という予定でした。
21:00前には養生の鉄板、ベント(歩道橋の仮受け台)などを積み込んだユニックと、切断する主桁を吊り上げるクレーンが現地に到着。いざ作業がスタートすれば秒単位でスピーディーに作業進行が必要な工事です。出番を待ちます。
■規制帯の設置
21:00には規制帯を設置。数十名のガードマンで一斉にカラーコーン等での中央分離帯、車線規制を敷きました。
■22:30 ベント組み立て
歩道橋の真ん中を溶断するにあたり、主桁を下で支えるベント(仮受け台)を組み立て〜設置します。鍛冶鳶と呼ばれる鉄骨鳶の方々が迅速に溶接をしながら組み立てていきます。
■100tラフタークレーン、120tオールテレーンクレーンによる吊り上げ
歩道橋の左右両側を2台のクレーンで吊り上げます。写真手前に見えるのが120tのオールテレーンクレーンです。後方はまだ納車間もない100tのラフタークレーンです。
■24:00 中央部切断
鉄骨鳶の方によって歩道橋の中央部が溶断されていきます。その下ではベント周辺に防炎シートを巻き、火の粉が道路に飛散したり通行する車両にかからないようになっています。また地上では何度も水を汲みに走り、火の粉を消火しながらの作業です。
■片側ずつの撤去
溶断した主桁が片方ずつトレーラーに積まれていきます。
■主桁の積み込み終了
両側の階段が残り、主桁は無事に撤去されました。深夜皆さんが寝ている間にこのような作業をもって歩道橋の撤去が行われています。今回は原宿明治通りという交通量の非常に多い場所。交通規制をかけられる時間も最大で5分間という中、規制帯を撤去し無事に作業終了です。
周到な計画こそが作業を成功に導く!ガードマンの手配やコーンの設置などもお任せ!
ここまでのところで、歩道橋撤去の作業が当日どのように進行したかがわかったと思います。でも実は、作業はこの日だけに集約されるものではありません。入念な準備と周到な作業計画があっての当日の晴れ舞台=撤去作業なのです!
では、歩道橋撤去にあたってどんな周辺的な作業が必要になってくるのか。以下でざっくりとご紹介しますね。
<作業概要の周辺告知、案内板設置>
歩道橋は公共の道路上にあるものなので、撤去作業の概要に際しては事前に広く告知する必要があります。1~2カ月前から地元関係者への説明会開催、市町村のHPへの掲載、また歩道橋そのものに撤去の旨を伝える横断幕を設置します。
<役所手続き、提出書類作成>
歩道橋撤去は公共事業です。公共の道路で行われ、大勢の人を巻き込みます。街のインフラがひとつなくなるということは地域にとって一大事なのです。それゆえ、撤去に伴い役所や自治体への手続き、提出書類作成など膨大な事務作業も発生します。歩道橋撤去ともなれば、その事務作業には半年ほどを費やすこともあります。
<車両向け、歩行者向け、それぞれに交通規制の案内板設置>
作業に伴い、当日に交通規制がかかる場所に案内板を設置します。通行止め区間と通行止め期間などを事前に告知することで当日の混乱を少しでも回避します。当日は案内板の設置だけではなくガードマンも配置し、直接的な誘導を行います。
<周辺環境、車両の進入経路、停車位置の確認>
周辺環境を入念に調べます。作業するクレーン車などの車両や重機が入っていけるどうか。それぞれの車両が作業をするときにぶつかるものはないか。架空線や街路樹など作業の障害になるものはないか。停車して作業をする十分な場所はあるか。それから撤去した資材を仮置きするスペースが周辺にあるか。現場で起こりうるあらゆる作業を想定して、シミュレートする必要があります。歩道橋の撤去ともなれば使用する車両も大きいので、特に道路事情に関しては注意が必要です。
<ガードマンの配置計画、手配>
撤去作業を安全に行うために、作業日当日はガードマンを配置します。交通規制がかかっている場所では車両や通行人を誘導し、作業場所周辺ではクレーン車を始めとする作業車両が通行人に接触しないようにしっかりと安全を確保します。ガードマンの配置計画は作業計画と密接です。いつ、どこに、何人必要なのか。それらを時系列で考え、事前に手配をします。丸良興業ではガードマンの配置計画や手配までも行うことが可能です。クレーン動きや作業の流れを知り尽くしているからこそ、現実的で無駄のない計画と手配が可能です。
<立ち入り禁止区域へのコーン等の設置>
作業は危険を伴うので近隣の住人や通行人の安全を確保しなくてはなりません。作業中の車両から遠ざけるのはもちろんのこと、機材や資材、撤去後の部材などが置いてある場所にも侵入できないようにコーン等を設置します。
<バルーン(照明)の設置>
歩道橋の撤去は夜間に行われます。作業をするにあたって街灯だけでは不十分なので、バルーン(照明)を随所に設置します。作業する手元が暗いと思わぬ事故に繋がるので、安全に作業を進める上で明るさを確保します。
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以上、ざっくりとですが周辺的な作業をご紹介しました。これらの要素ひとつひとつを考慮に入れて当日の作業を組み立てていきます。たった半日の作業のために費やした準備期間は半年。いかに大掛かりかわかりますよね。
丸良興業ではこのような難易度の高い工事も、計画の段階からご提案から可能です。一連の施工管理も自社でできるのでそれぞれの手配の手間が大幅に省けます。
昨今は少子高齢化や老朽化の影響で歩道橋の撤去が進んでいます。歩道橋撤去をご検討されている自治体の担当者様は弊社までお気軽にお問い合わせください。
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