【作業事例】ピタゴラスを活用したアパートの新築工事
東京、大田区から全国へ。オペレーター付きクレーンレンタル、重量物吊り上げ作業、各種ラフタークレーン/オールテレーンクレーンの作業・手配を手がけている丸良興業です。
本日ご紹介する現場は新宿区の西早稲田にあるアパートです。新宿駅周辺から離れ高田馬場方面、早稲田に近づくと一軒家やアパートが所狭しと立ち並ぶ住宅街が現れます。道幅や住宅間の距離も狭くなるため工事をすることはもちろん、資材を搬入することも難しくなってきます。
そんな場面で活躍するのが、ピタゴラスです。
ピタゴラスは重量が13トン、ブームの長さは15メートルの小回りが利く車両です。しかしただ軽量で小回りが利くだけではありません。ピタゴラスがすごいのは、15mブームを最大まで伸ばしてから、さらにジブを垂直または水平どちらにも16m伸ばせる点です。
23区など、狭い距離感にも関わらず高さが必要な現場で非常に役立ちます。
さて今回の現場では鉄筋をメインに揚重しました。
例に漏れず今回の現場も非常に手狭で、狭いところで道幅は2.5〜2.6mほどしかありませんでした。
ピタゴラスの車両の幅というのは2mくらいです。すると両サイド30cm感覚くらいとなりギリギリの運転が求められました。ミラーがぶつかりかねなかったので、ミラーをたたみながら進んだほどです。
このようにギリギリな現場での工事では、職人の間でのコミュニケーションが非常に重要になります。
この現場では職人さんの無線の合図と合わせてトラックが入り、1台につき10回ほど運搬をしました。
資材を場内に運んでもアウトリガーを全張りすることができなかったので、鉄骨を運べる距離も変わってきます。
通常全てのアウトリガーを張ると5メモリになるところ、この現場では左側は3メモリ、右側が2メモリほどしか張ることができませんでした。
本来は資材500kgで約17〜18mくらいまで遠くに運ぶことができます。
しかし今回の条件では500kgで15m位までしか運ぶことができません。そのために、ジブをただ伸ばせばいいというわけでなく、ある程度までジブを伸ばしたら、そこからジブを倒してメインブームを倒してという細かい操作が必要とされました。これには経験による勘だけでなく事前の計算も必要です。
つまり、ピタゴラスのことを熟知し、経験豊富な職人でないと難しい作業でした。
木の資材が置いてあるすぐ隣、足場の下にアウトリガーを入れて張り出しましたが、旋回したらギリギリでした。
資材が置いてある所には足場を掛けないようにしてもらい、また軽い物から運んで重い物は手前に置き、分割して軽くするなど、工夫をこらしながら資材の運搬を行いました。
またトラックは早めに返したいので、手前に全ての資材を下ろし、一度そこに鉄筋を置いたら、鉄筋屋さんはそこを中心に作業が回してもらうなどしました。
また仕事が終わった後、日報を書いてもらうタイミングで他業者さんと名刺交換をします。
こうして現場を終えることができました。
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