クレーン作業計画書がオペレーターを救う!現場での「こんなの聞いてないよ!」を回避するために
▽動画で見たい方はこちら▽
こんにちは。
クレーンレンタル(オペレーター付き)、重量物釣り上げ作業、各種ラフテレーンクレーン・オールテレーンクレーンの作業・手配を手がけている東京大田区の丸良興業です。
今回の記事は、クレーン作業を滞りなく行うための必需品、「クレーン作業計画書」について丸良興業社長の虻川が語りました!
現場での「こんなの聞いてないよ!」を回避するためには、入念な作業計画が必要です。「クレーン作業計画書」には、いざ現場で何をどのようにすれば作業が滞りなくできるのか、その全てが記載されています。
いつも現場でハラハラしている現場監督の皆さんは必読ですよ。ぜひ最後までお読みください!
クレーン作業計画、三拍子揃った悪条件。さあどうする?
まず国道で、それで下に地下鉄が通っていて、中央分離帯があって、道路脇に電柱があって、街灯もあって、信号機もあって、吊り上げるものは400t超のユンボで、道路のど真ん中に置いてあって……「これやるんですか!?」って思うよね。
上にも下にも障害だらけで、どうやって作業するの?っていう内容だね(^^)
でも、僕たちはプロだから、話を聞きながら頭をフル回転させて色々考えるわけですね。どうやったらできるかな、って。
クレーンの大きさやパフォーマンスを想像しながら、こうやればできるかな、とかね。
なんだかんだ3パターンくらいの方法を提案できたかな。
「できない」と断るのではなく、「できる方法」を考える。
だから、相談された時から数ヶ月後には、なんだかやることになっていたよ…(笑)。
(実は元プロスノーボーダーの虻川社長)
そうじゃなくて、できる方法を考えるのがプロじゃない?って思っている。
経験豊富なオペレーターもいるから、一つひとつの可能性をリアルに検証できるからね。とことん考え抜くよ。
やりながら変更をかける。クレーンの現場では臨機応変な対応が求められる。
ユンボを上げるだけなら400tでもいいんだけど、絶対にそれ以外も何かあるかなと思って。
そして、公道だから最短で作業しないといけないから、組み立てに1日、作業に4日、バラシで1日っていう工程を立てた。 最初は組み立て2日くらいを考えたけど、1日でも行けるかなって。
それが今回はちょっとばかり大変で……。まず、すぐ近くに組み立てられるような広場がなくて300mくらい離れた場所しかなかったんだけど、組み立てる場所で転回できないから
組み立ててから戻るためには…300m逆走する!?いやいや、それも現実的じゃないなと。
どうしようってなった時に、たまたま近くに作業できそうなスペースを見つけたので、車線にはみ出しちゃうけどそこでやることになりました。
今回は550tだし、ブームを伸ばして孫も出すから、電柱とか街路樹とか信号機とか全方位的にかわしながらやらないといけないから神経使うよね。いざ設置が終わってブーム伸ばしてった時に、「これ以上は無理です!」ってなったら本末転倒だし。
しっかりクレーン作業計画書を作っておかないと、たまにそういう話も聞くからね。
クレーン屋は「段取り屋」。クレーン作業計画書こそが現場を救う!
▽どんな現場かの詳細はこちらの動画で話してます▽
特に旋回する時やブーム伸ばした時にどの辺まで行くかは緻密に計算しないとダメだよ。
なんとなく「できるよ」は危険。入念なシミュレートをして「できるよ」に裏付けを
220tのクレーンだったんだけど、現場で組んで、「いざ作業!」ってなった時に、電柱があって旋回できなかったらしいんだ。
その日はもうそれで終わり。結局、全部仕切り直しになってしまう。
作業計画書の段階でシミュレートしておけばいいのになと思うのだけれど、なんとなく「これでいけるでしょ〜」と曖昧に手配をしてしまうからそういうことが起こりうるんだ。
それから現場でのコミュニケーション。その場で解決できるシチュエーションもある。
オペレーターが作業員のマインドではなく、監督さんたちと同じゴールを目指して取り組めるような姿勢で仕事をしていれば、「これは無理だろう」という状況は組み立てる前にわかるはず。
しかし、あくまでも事前の入念な現地調査とシュミュレーションが大切だけれどね!
丸良興業ではクレーン作業計画書から現場作業までをワンストップで行います
ご相談やお問い合わせはこちらから
クレーンの仕事に興味のある方は、いつでもお気軽にご相談ください。