クレーン車への愛着が自分を育てる。日々成長を実感できるクレーンオペレーターの仕事
こんにちは。クレーンレンタル(オペレーター付き)、重量物釣り上げ作業、各種ラフテレーンクレーン・オールテレーンクレーンの作業・手配を手がけている丸良興業のブログ担当です。
今回はある若手社員の例をとって、クレーンオペレーターの仕事の実態、やりがい、そして仕事を通じて得られることなどをお話します。
13tからのスタート
丸良興業では未経験の方でも積極的に採用を行っています。
今では入社3年目にして60tのクレーン車に挑戦しているY君は(異例の早さだそうです)
18歳の時に地方から上京してこの世界に入ってきました。
高校を卒業したばかりのY君は遅刻の常習犯で、部屋も散らかりたい放題。社会人としての基本がまだまだ備わっていない典型的な今どきの若者でした。彼はとにかくやんちゃで、クレーン車の運転研修の時にはノンブレーキでカーブを曲がってしまったり、一台数千万もするクレーン車を勢い余ってぶつけてしまったりと、なかなかワイルドな操作をしていました。
乗車するクレーン車は最初13tから始まります。
丸良興業では最初の一年くらいはそれに乗って操作の基本を勉強しつつ、社会人としての心得を徐々に学んでいきますが、彼に関しては、まず整理整頓から徹底して教えることにしました。というのも、身辺の乱れが、大きな事故や損失に繋がるということを理解して欲しかったからです。
例えば散乱した現場では、作業がし辛く物の破損や操作ミスも起こりやすくなる→そうすると、それらの修理には費用がかかる→会社としての無駄な出費が多くなり売り上げが減る→売り上げが減ると個人のお給料にも反映される…というように、すべては繋がっていて自分に返ってくるんだよと説明をしました。彼は十分に理解したのか、徐々に生活が改善されていったということです。
ピカピカの新車。クレーン愛が芽生えた20t
さて、13tの乗車を経て次は20tのクレーンに乗ることになりますが、それが彼を大きく成長させることになります。
彼が乗ることになった20tのクレーンはなんとピカピカの新車。メタリックカラーでラメが入っていて、うっとりするくらいかっこいい。彼は一目でこの新車に惚れ込み、運命を共にする覚悟を決めるのです。外観の変化だけではなく13tから20tに変わるとクレーンの作業能力も大きく変わります。それまで不可能だった作業も可能になり、やれることの規模や大きさからか度胸もついてきます。作業には当然責任も伴うので操作を誤ったり失敗したりした時のダメージや損失も大きくなります。
ここで彼は、今までの自分の操作を振り返ることになります。今までは多少無理があっても、何とか力まかせにやってしまっていたところもある。若さゆえの無茶なやり方だったかもしれない。しかし20tになった今、もうそれはできない。20tに変わった時に、操作に対する正統なアプローチや臨機応変に操作を使い分ける判断力などを今一度勉強し直したそうです。
手のかかる35t。毎日の整備や修理で学んだこと
お気に入りの20tの新車に乗ること1年。さらにまた彼は大きな車種にステップアップすることになります。次は35tです。
35tは今までと打って変わって年代物でした。丸良興業では自分が乗っているクレーン車の整備も修理も行うのですが、この35tは手のかかる代物で日常的に不具合があり
その都度臨機応変に対応しなければなりませんでした。今までの20tは新車で、自分の操作技術さえ上達すればよかったのですが、それが如何に恵まれていたかということを実感します。35tは整備や修理も含めての付き合い。なので、必然的にその方面のスキルも身に付きます。年代物の35tにより、ここでもまた彼はクレーンオペレーターとして前進することになりました。
彼の飛躍はまだまだ続き、今はその次の60tを練習中だそうです。日々著しく技術を習得しているということなので、60tデビューもそう遠くはないでしょう。
成長の傍らには、いつも仲間がいた
忘れてはならないのは、彼のステップアップの傍らには、いつも親身になって指導してくれた先輩がいたこと。
丸良興業では、社員みんながかつて自分も初心者だったということを忘れずに、誰もが後輩の成長を自分のことのように応援する伝統があります。Y君の受けた指導は、近い将来きっと後輩に還元されるのでしょう。
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